更年期の「のどの渇き」の症状と原因、自分で出来る対処法について

更年期の「のどの渇き」の症状と原因

年齢を重ねた40歳代~50歳代の大人の女性にとって、更年期障害はいつその症状が出てきてもおかしくない状況です。

自分は一体いつ症状が出てきてしまうのだろうかと悩みの種の一つです。

しかし、更年期障害と一口に言ってもその程度は様々です。

個人差もとても大きく同じ年齢でも全く感じないという方もいれば、症状が辛くてたまらないという方もいます。

有名な症状としてホットフラッシュという症状があり、これならば聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

汗が吹き出て止まらなかったり、ほてりが治らずに続いてしまう症状です。実は、それ以外にも更年期障害の症状は様々なものがあります。

今回は、更年期障害についてと、その症状の一つである「のどの渇き」について紹介していきます。

のどの渇きも更年期障害の一つ

「のどの渇き」は日常生活では、更年期障害でなくても自然と生じる生理現象です。実際に症状が出ていても、軽症で日常生活において支障をきたしていなければ気づかない方も多い症状でもあります。

しかし、更年期障害の症状が出現してくる40歳代~50歳代の女性には実は注意が必要な症状の一つになります。

なぜ更年期障害になると「のどの渇き」が生じてしまうのか、その理由と自宅でもできる簡単なケアの方法について詳しく説明していきます。

のどが渇くのもホルモンバランスの乱れが原因

のどの渇きだけでは、更年期障害だと気付きにくい症状です。

しかし、女性ホルモンであるエストロゲンのバランスが乱れることによってホットフラッシュや頻尿が生じるだけでも、体からに水分は失われやすくなります。

これによって、自然とのども渇きやすくなります。この他にも、エストロゲンは粘膜に潤いを保つ役割もしていました。

これが減少することによって、のどだけではなく口の中も渇きやすい状態になります。

簡単にできるセルフケア

更年期障害の症状の一つである、「のどの渇き」に対する簡単なケア方法を説明します。まずは、こまめに水分補給を行うことです。

のどが渇きやすいということは、気づかぬうちに汗を沢山かいているからかもしれません。のどを潤す目的だけではなく、脱水症状の予防にもなります。

次に、水を飲む量を意識してみましょう。人は1日に2~2.5Lほど水分を排出しています。そして、大人が1日に必要とする水分量は1.5Lほどです。

水分が外に出やすくなっている状況を意識して、体に必要とされている水分をしっかりと補ってあげることが大切です。

しかし、この際に一気に水分を取るのではなくこまめに少しずつ飲むことが重要です。一気に飲んでしまうと、体に吸収される前に、尿になって体外に排出されてしまいます。

また、スポーツドリンクを飲み過ぎてしまうと、塩分や糖分の摂りすぎになってしまうので注意しましょう。最後に、食事に際によく噛む習慣をつけましょう。

よく噛むことで唾液の分泌が増えます。唾液の分泌を意識的に増やすことで、口の中とのどを潤す役割を期待することができます。

更年期特有の「のどの渇き」でお悩みのあなたへ

更年期障害は、女性であれば遅かれ早かれいつかは関わることになる症状です。その原因は、閉経の前後5年間の更年期に起こる、女性ホルモンであるエストロゲンの減少です。

若い女性でも更年期障害を引き起こす可能性があるので注意が必要です。更年期障害には様々な症状があり、有名なほてりやのぼせ、発汗を伴うホットフラッシュがあります。

しかし、その中にはあまり知られていない「のどの渇き」もあります。発汗や頻尿によって体から水分が失われやすい状況にあることが原因の一つです。

日頃からこまめな水分補給をすることでお家でも簡単にセルフケアを行うことができます。更年期障害によるのどの渇きを自覚したら、食事の際にもよく噛むことを意識して習慣づけましょう。

更年期障害と聞くと不安になってしまいますが、専門家の治療を受ける方法以外にも簡単に始められるケアを活用して上手に付き合っていきましょう。