20代の発症もあり得る!若年性更年期障害とは?

20代の発症もあり得る!若年性更年期障害とは?

「まだまだ元気なはずなのに何故か疲れやすい」、「病気でもないのに熱っぽい」などというように原因がわからないけどなんとなく不健康かもしれないと感じている人は多いと思います。

体は単純なようで複雑なものですから、実はそれが体からのサインかもしれません。

それらのサインはとても小さいので大した事ないから気にするまでもないと考えてしまいがちですが、実はこれは場合によっては若年性更年期障害の症状だったりもするんです。

これは20代の発症もあり得るものなので年齢問わず油断は大敵です。

できればそういった症状があらわれる事なく歳を重ねていきたいものですが、もし少しでも体の不調があるならば早めに対処していくことが大切です。

ということで今回はそんな若年性更年期障害の症状や原因、気をつけることなどをご紹介したいと思います。

若年性更年期障害の症状

まずは若年性更年期障害の症状についてご紹介します。若年性更年期障害は年齢関係なく、早ければ20代でもその症状が現れます。

下記の項目を読んでいって、もし1つでも当てはまるものがあれば若年性更年期障害の可能性があるので、チェックしてみてください。

1、2個当てはまるものがあっても「最近休みがなかったからかな」とか「こないだお酒を飲みすぎてしまったのが原因かも」などと自己診断してしまっている場合も多いです。

もし当てはまるものが多い場合はその疑いが濃厚なので気をつけましょう。

また若年性更年期障害も他の病気と同様で、慢性化して治療が遅くなるほど治るまでに時間がかかるものでもあります。

誤った判断をしないためにも、まずは自分の体のことを正確に把握して治療が必要かどうか判断することが大切です。

生理不順・生理痛

生理の周期が一定でなくなって、早めに来てしまったり遅れてきたりする場合があります。

これだけでは若年性更年期障害とは言えませんが、可能性の1つとして考えられることではあります。

また、若年性更年期障害の場合は生理時の痛みも強くなることが多いので、もし生理で痛くて耐えれないくらいだと感じたら婦人科を受診することで若年性更年期障害を発見できる可能性もあります。

特に、若いうちで生理不順になってしまった場合かなり不安になると思います。以下のページで症状や改善法などを掲載していますので是非参考にしてください。

更年期に起きる生理不順の症状・改善方法>>

疲れやすい・病気の回復が遅い

見逃しがちですが、疲れやすくなったり病気の回復が遅くなったりすることも若年性更年期障害の症状の1つです。

仕事や家事や子育てに追われて忙しい生活を送っている人がなりやすい障害なので、つい忙しいから疲れるのは当たり前だと判断しがちです。

風邪がなかなか治らなかったり肌荒れが続いたりすることもあります。

頭痛や腰痛

特に風邪を引いたり病気にかかっているわけでもないのに、頭痛や腰痛がするという場合は若年性更年期障害かもしれません。

また、頭痛や腰痛が影響してめまいがしたり肩こりがひどかったりする場合もあります。

お風呂上がりのようなのぼせた感覚などがある場合もありますし、微熱が続くといった場合もあります。

更年期障害の悩みの中でも非常に多いのが肩こりです。肩こりは頭痛や腰痛に繋がる恐れがあるので、あなどってはいけません。

更年期の肩こりの症状・対処法>>

感情の起伏が激しい

今までは受け流していたことなどでもイライラしてしまったり、反対に大した事ないはずなのにものすごく落ち込んでしまったりといった、精神的に不安定な状況になりやすくなります。

これらは自分の意思とは関係なく体の内側が心を操作しているので、心の声にしっかり耳を傾けてあげることが大切になります。

若年性更年期障害の原因

若年性更年期障害の原因

若年性更年期障害の原因についてみていく前に、更年期障害との違いについて説明したいと思います。

更年期障害とは閉経前後の10年ほどに起こる障害で、だいたい50歳前後だといわれています。

このタイミングで閉経に伴って女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少していき、頭が体の変化についていけなくなってしまって更年期障害が起こるといわれています。

若年性更年期障害の場合は閉経していないにもかかわらず、更年期障害と同じような症状があらわれる障害になります。

症状はほとんど同じですが、原因はまったく違うので混同しないように注意しなければなりません。

若年性更年期障害は自律神経のバランスが崩れることで引き起こされるといわれています。

閉経とは関係ありませんが、体の内側が体を正常にコントロールできない状態という意味では同様になります。

下記は若年性更年期障害の原因の代表例になります。

不規則な生活をしている

忙しかったりしてあまり眠っていなかったり、食事が偏っていて好きなものしか食べていなかったりすると体の体調を整える機能が低下してしまって、自律神経が乱れる原因になってきます。

特に食事と睡眠は生きていく上でとても重要な要素なので体への影響も強いです。一時的なら問題ない場合も多いですが、慢性化しないように気をつけましょう。

過度のストレス

更年期障害は、閉経による女性ホルモンの分泌量の急激な低下が原因の1つになっています。

過度のストレスがかかることで、女性ホルモンが分泌されなくなってしまうので同じような症状が現れてきます。

ストレス社会といわれている現代は、多くの人が抱えきれないほどのストレスを抱えていてそれが体に現れてしまっているということです。

若年性更年期障害にならないためには?

若年性更年期障害にならないためには?

若年性更年期障害は、更年期障害と違い年齢に関係なくなる可能性があります。

上記にあげた2つの原因は自分一人ではなかなか変えられないものもあると思いますので、まずは自分一人でも変えられるものから取り組んでいくと良いです。

最後に、若年性更年期障害にならないために注意すべきことについてご紹介します。

現在もしかしたら若年性更年期障害かもしれないという方は婦人科を受診するのが一番ですが、今後誰にでもなる可能性があるものですので普段の生活から気をつけていくことが大切です。

特に若い世代ですと更年期障害とは無関係だからと油断しがちですが、毎日の積み重ねによって若年性更年期障害になってしまう可能性は十分あるので気をつけるようにしましょう。

適度に有酸素運動をする

社会人になるとなかなか意識しないと運動しなくなってしまうものですが、運動は体にとってとても重要です。

というのも体への影響はもちろんですが、運動をすることで心をリフレッシュする効果も期待できますし、体が疲れることでぐっすり眠れるようにもなります。

ただし運動をするといっても有酸素運動である必要があります。

筋肉をつけるような無酸素運動の場合は、女性ホルモンの減少を促進させてしまう可能性もあるので注意しましょう。

バランスのいい食生活を心がける

ダイエットが原因で若年性更年期障害になってしまう人も多いです。

これも運動と同様で、食べないことで健康な体が作れないだけでなく、好きなものを我慢するというストレスが心にかかり続けてしまうため若年性更年期障害を引き起こしやすい状況を作ってしまっています。

ですので、毎日バランスよくしっかり食べることを心がけましょう。

ぐっすり眠る

睡眠を改善しようとするとすぐにはなかなか難しいかもしれませんが、毎日決まった時間に起きて決めた時間にベッドに入るだけでも、体が徐々にペースを掴んでくるので少しずつ睡眠の質はあがっていくものです。

また、運動や食事を改善していくと自然とよく眠れるなどという場合もあります。眠ることは体にも心にも良い影響があるのでとても大切です。

ストレスをためない

生きていると色々なことがあるので、ストレスを感じずに生活するのは難しいと思います。ですがそれをため続けないようにして、気持ちを切り替えていくことが重要です。

そのためにも自分にあった発散方法を見つけることが大切になります。

また運動や食事、睡眠を上手にとることでもストレスは発散されていくので、規則正しい生活を送りながら内側から健康でいられるような生活を心がけましょう。